米沢 編(その2)
(探報メモ1)
「吾妻の白猿」の字面に惹かれて角屋さんに入ってみました。
さて、いかなる菓子か?
二重の包装を経て現れたのは…プヨプヨしたマシュマロ状の白塊。
白猿が変じたものかと思うに些かの躊躇を覚えつつ、エイヤッ! とかじると、中身はマーマレードの趣き。
ふわふわした歯ざわりの皮に甘酸っぱい餡がほどよくからみ、神韻縹渺、吾妻山中に孤高の白猿と遭遇した味わい…。
(探報メモ2)
その歴史を繙きながら散策していくと、ゴミの見あたらない端然とした米沢の街並みがゆかしくなってきます。鷹山公の遺徳は今に生きていると。
留守番に退屈して外を眺める猫の姿にも品が感じられます。