春彼岸 編
春彼岸最中の会津若松市。市内各所で彼岸獅子の舞が演じられていました。
歴史ある会津若松市には由緒ある寺社や遺構が市内に点在しています。江戸時代の古地図と現在の市街とを較べると、道路や街区がそう変わっていないことが分かります。鶴ヶ城の周辺の郭内と呼ばれていた武家の居住区は戊辰戦争後に開発が著しいせいか昔日の名残をとどめているものが少ないのですが、郭外と呼ばれていた当時の下町には往事の遺構が至るところに残っています。
今回は江戸時代に幕府の命により会津藩で編纂された「新会津風土記」を参考に旧跡を訪ねてみました。
八角神社。
繁華街に位置していますが由緒ある神社。往時はかなり大きな神社でした。
伊舍須彌神社が正式な名称ですが、新会津風土記では「一説に此地に一の亀ありその甲に八角あり故に社の名とす」とあります。境内には天保や安政に奉納された燈籠が残されています。
本四之丁。
江戸時代城の北側の東西を結ぶ通りは城に近い通りから本一之丁、本二之丁としていました。
ここ本四之丁では、昔、一つ目小僧が出没したとの言い伝えがあります。現在は高校のグランドに沿った明るい通りとなっています。
諏訪神社
今は訪ねる人も少なく閑静な境内。ここにも意匠を凝らした燈籠が見られます。 この装飾が魅力的な燈籠は享保年間に作られたもの。そのほかにも寛政や文化など江戸時代の燈籠が立ち並んでます。
(探訪メモ)
今回の和菓子屋さん、その名も白虎堂!
勇んであれこれ見繕ったのですが…『逸品』と『秘蔵っ子ピーナッツ』はよその商品でしたよ(^_^;)
白虎堂オリジナルの彼岸太鼓、探訪中に遭遇した彼岸獅子の太鼓をイメージしているとのことで、味わいひとしおでした。